出雲を代表する美しい築地松の風景〜出雲市斐川町編〜
2月の最終週になり今月も残りわずかになりましたね!
「2月は逃げる」と言うように28日しかないのでやはりあっという間ですね。
「3月は去る」なので、またあっという間に過ぎていきそうです。
卒業や異動など別れの時期でもあるので、今の環境を大切に、日々充実させていきましょう!
雪も舞う寒い日もありましたが、ここ最近の暖かさで、梅の花も少しずつ咲き始めてきましたね!
濃いピンク色や、真っ白な花など、桜とはまた違った華麗さがありますね!
桜も少しずつ蕾を膨らませ、これから来る卒業シーズンに華を添えてくれそうです!
さて、今日は特定の場所ではなく、出雲市斐川町に多く見られる、築地松(ついじまつ)についてご紹介します!
「築地松」とは家の主に北側と西側に植えられ、一定の長さに刈られた黒松の屋敷林のことです。
その高さは屋根よりも高く、すっぽりと家を覆ってしまうほど。
江戸時代頃は、大雨で斐伊川がよく氾濫し、水が押し寄せてきた為、家の周辺に築地(土手)を作り、その補強に樹木を植えたことが始まりだといわれています。
それだけではなく、出雲地方の強い季節風を防ぐのにも築地松は役立ちました。
その後、斐伊川の堤防工事が進み、洪水の心配が無くなると、防風機能のみとなりました。
出雲地方の強い北西の季節風から守るため、北側と西側のみ樹木が植えられています。
この築地松のある風景は、特に斐川町で多く見られます。出雲地方独特でとても誇らしいですね!
しかし、現在では剪定する費用や職人の減少などにより維持するのが難しくなっています。
松が一本枯れると、また同じ高さまで戻るのに100年かかるともいわれています。
出雲を代表する貴重な美しい風景をこれからも大切にしていきたいですね!
斐川町以外にも見られますのでぜひ見つけてみてください!