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平屋のデメリットを解説!メリットと比較して後悔しない家づくりを

目次

平屋の基本知識|近年人気が高まる理由と特徴

知っておくべき平屋の欠点と注意点

・広い土地が必要となり固定資産税も割高になる

・建築費用が二階建てより高くなる傾向がある

・水害発生時に垂直避難ができないリスクがある

・防犯対策やプライバシー確保への配慮が必要になる

・周辺環境に左右される日当たりと風通し

平屋ならではの魅力と暮らしの利点

・ワンフロアで完結する効率的な生活動線と家事動線

・家族とのコミュニケーションが育まれる空間設計

・構造的に安定しやすく災害に強いという特徴

・天井高や間取りの自由度が高いというデザイン性

・修繕費や光熱費を抑えやすいという長期的な経済性

島根・鳥取で理想の平屋を建てるならトコスホームへ

 

 

平屋を検討しているけれど、本当に自分たちの暮らしに合っているのか不安を感じていませんか。階段のない暮らしやすさは魅力的だけれど、建築費用や防犯面など、気になる点も多いのではないでしょうか。

 

この記事では、平屋の建築を真剣に検討している方に向けて、押さえておくべきデメリットとメリットを詳しく解説します。費用面の負担、災害時のリスク、プライバシーの課題など、実際に建てる前に知っておきたい注意点を具体的にお伝えしていきます。

 

平屋の基本知識|近年人気が高まる理由と特徴

平屋とは、すべての生活空間が1階のみで完結している一階建ての住宅を指します。リビング、寝室、浴室、トイレなどすべての部屋がワンフロアに配置され、階段を使わずに移動できるのが最大の特徴です。かつての日本では平屋が住宅の主流でしたが、高度経済成長期以降、限られた土地を有効活用するために二階建てが中心となりました。

 

しかし近年、平屋の人気が再び高まっています。国土交通省の建築着工統計調査によると、平屋の着工棟数は2022年には約5万7,000棟となり、この10年でほぼ倍増しました。この背景には、デザイン性と機能性が大幅に向上し、現代的でおしゃれな住まいとして生まれ変わったことがあります。

 

さらに、新型コロナウイルス感染拡大によるリモートワークの普及も、平屋人気を後押ししています。都心のマンションよりも、郊外の広い土地に平屋を建てる選択肢が広がり、若い世代や子育て世代からも注目を集めるようになりました。

 

平屋と二階建ての基本的な違いは、以下のとおりです。

 

比較項目 平屋 二階建て
生活動線 ワンフロアで完結し、階段による上下移動がないため効率的。 階段を使った上下移動が発生し、動線が複雑になりやすい。
バリアフリー 階段がないため、高齢期や車椅子生活も見据えたバリアフリー対応が容易。 将来のバリアフリー化には、リフォームなどの改修が必要になる場合がある。
必要な土地面積 同じ延床面積を確保する場合、二階建てより広い敷地が必要になる。 狭い土地でも、建物を縦に重ねることで効率的に延床面積を確保できる。
建築コスト 基礎や屋根の面積が大きくなるため、同じ延床面積なら坪単価が1〜2割ほど割高になる傾向がある。 基礎や屋根の面積を抑えられるため、同じ延床面積であれば建築費用を抑えやすい。
耐震性 建物が低く、重心が安定しているため、地震の揺れや台風などの風に強い構造といえる。 平屋に比べると建物の高さがある分、地震の揺れの影響を受けやすくなる。
プライバシー・防犯 全ての部屋が1階にあるため、外部からの視線や侵入への配慮がより重要になる。 2階部分があることで、プライバシーや防犯面で安心感を得やすい。
メンテナンス費用 外壁の修繕などで大掛かりな足場が不要な場合が多く、長期的な費用を抑えやすい。 修繕時に大掛かりな足場が必要となり、メンテナンス費用が高くなる傾向がある。

知っておくべき平屋の欠点と注意点

平屋には多くの魅力がある一方で、建築を検討する際に直面する可能性のあるデメリットも存在します。理想の住まいを実現するためには、これらの欠点を事前に理解し、適切な対策を講じることが重要です。

 

費用面では土地の確保や建築コストの問題があり、災害対策では水害リスクへの備えが必要になります。またプライバシーや防犯面での配慮、周辺環境との関係性など、二階建てとは異なる視点での検討が求められます。これらの課題を一つひとつ確認していきましょう。

 

広い土地が必要となり固定資産税も割高になる

平屋を建てるには、同じ延床面積の二階建てと比較して広い敷地が必要です。建ぺい率という敷地に対して建築可能な建物の割合を定めたルールがあり、たとえば建ぺい率50%の100㎡の土地では、平屋なら50㎡までしか建てられません。一方、二階建てなら同じ条件で単純計算すると100㎡まで建築可能となります。

 

また、平屋は基礎部分の面積が大きくなるため、家屋の資産価値が高く評価される傾向があります。その結果、固定資産税も二階建てより高くなる可能性があるのです。土地についても、広い敷地を必要とする分、固定資産税の負担が増加します。

 

ただし、島根県や出雲市のように土地価格が比較的安い地域では、このデメリットはある程度軽減されます。国土交通省の令和7年地価公示によると、出雲市の住宅地における平均坪単価は約9万円で、全国平均の約45万円と比べると5分の1程度です。土地価格が安い地域では、広い敷地を確保しても経済的な負担を抑えやすくなるでしょう。

 

参考:国土交通省|令和7年地価公示

 

建築費用が二階建てより高くなる傾向がある

平屋の建築費用は、同じ延床面積の二階建てに比べて割高になる傾向があります。その理由は、基礎工事の面積が大きくなることと、屋根面積が広くなることです。基礎と屋根は住宅建築においてコストがかかる部分であり、平屋ではこれらが二階建ての約2倍必要になります。

 

一般的に平屋の坪単価は二階建てより1〜2割高くなるといわれています。たとえば、二階建てで坪単価60万円の場合、平屋では66〜72万円程度になる計算です。30坪の住宅を建てる場合、180〜360万円の差額が生じる可能性があります。

 

しかし、建築費用を抑える工夫もあります。建物の形状をできるだけシンプルな四角形にして、凹凸を少なくすることで材料費と施工費を削減できます。また、設備のグレードに優先順位をつけて、必要な部分に集中投資することも有効です。坪単価だけでなく、総額で比較検討することが大切でしょう。

 

水害発生時に垂直避難ができないリスクがある

豪雨や河川の氾濫による床上浸水が発生した場合、平屋には二階建てと異なり上階への垂直避難という選択肢がありません。平屋建ての場合は上階に逃げる「垂直避難」が取れないことから、避難のタイミングは早くなります。二階建てなら家族が二階に避難して救助を待つことができますが、平屋では建物外への水平避難が基本となります。

 

土地選びの段階でハザードマップを必ず確認することが重要です。国土交通省のハザードマップポータルサイトまたは自治体のホームページで、浸水想定区域や過去の水害履歴を調べることができます。川から近い土地や低い土地は特に注意が必要で、できるだけリスクの低い場所を選ぶことが大切でしょう。

 

かさ上げ(盛土)することで、敷地を少し高くする、盛り土で敷地全体を高くする、基礎を高くして1階の床面自体を上げるといった対策も有効です。ただし、これらの工事は費用がかかり、工事申請や高さ制限がある場合もあるため、事前の確認が必要となります。

 

防犯対策やプライバシー確保への配慮が必要になる

平屋はすべての部屋が一階にあるため、外部からの侵入経路が多くなります。窓や玄関扉など、すべての開口部が地上レベルにあるため、二階建てよりも防犯面での配慮が必要です。特に夏場、窓を開けて就寝することは防犯上のリスクが高まります。

 

防犯対策として、二重の鍵(ダブルロック)を設置する、防犯ガラスや防犯フィルムを採用する、センサーライトや防犯カメラを設置するといった対策が考えられます。また、防犯砂利を敷いて音で侵入者を察知できるようにすることも効果的でしょう。

 

プライバシー確保の面では、道路や隣家からの視線が直接室内に届きやすいという課題があります。リビングや寝室の窓が通りに面していると、カーテンを常に閉めておかなければならず、開放感が失われてしまう可能性があります。

 

これらの対策として、外構計画や植栽を工夫することが重要です。生垣や塀で適度に視線を遮りながら、圧迫感のないデザインを心がけましょう。また、窓の位置や高さを調整し、採光を確保しながらもプライバシーを守れる設計にすることも大切です。L字型やコの字型の間取りにして、中庭を設けることで、外部からの視線を遮りながら開放的な空間を作ることもできます。

 

周辺環境に左右される日当たりと風通し

平屋は建物の高さが低いため、周囲に二階建てや三階建ての建物が多い場合、日当たりや風通しが悪くなる可能性があります。特に密集した住宅地では、朝日や夕日が隣家に遮られ、日中でも薄暗い空間になってしまうことがあるでしょう。

 

建物が水平に広がる平屋では、家の中心部分ほど自然光が届きにくくなる傾向です。廊下や北側の部屋は特に暗くなりやすく、昼間でも照明が必要になる場合があるでしょう。また、風の通り道も隣家に遮られやすく、夏場の自然換気が期待できないこともあります。

 

これらの課題に対する解決策として、L字型やコの字型の間取りを採用し、中庭を設けることが効果的です。中庭があれば、そこから各部屋に光と風を取り込むことができます。また、高窓(ハイサイドライト)や天窓(トップライト)を設置することで、隣家の影響を受けにくい位置から採光を確保できるでしょう。

 

ただし、天窓は雨漏りのリスクや夏場の日射熱の問題もあるため、適切な防水処理や日射遮蔽の工夫が必要です。建築時には、周辺環境を詳しく調査し、将来的に隣地に建物が建つ可能性も考慮した設計を行うことが大切となります。

平屋ならではの魅力と暮らしの利点

ここまで平屋のデメリットを詳しく見てきましたが、平屋にはそれを上回る多くのメリットや魅力があります。階段のない生活は想像以上に快適で、家族との距離感も自然と近くなります。

 

生活のしやすさはもちろん、家族との関係性の向上、構造的な安全性、デザインの自由度、そして長期的な経済性など、多角的な視点から平屋の良さを実感できるでしょう。これらのメリットとデメリットを比較検討することで、自分たちのライフスタイルや将来設計に平屋が本当に合っているかを判断できます。それでは、平屋ならではの魅力を一つひとつ確認していきましょう。

 

ワンフロアで完結する効率的な生活動線と家事動線

平屋最大のメリットは、すべての生活がワンフロアで完結することです。階段による上下移動がないため、日々の動きが格段にスムーズになります。朝起きてから夜寝るまで、水平移動だけで済むため、体への負担が少なく、時間の無駄もありません。

 

特に家事動線の効率化は大きな魅力です。洗濯を例にとると、洗濯機で洗う→干す→取り込む→たたむ→しまうという一連の作業がすべて同じフロアで完結します。重い洗濯物を持って階段を上り下りする必要がなく、毎日の家事が楽になるでしょう。掃除機をかける際も、階段の掃除や掃除機の持ち運びに苦労することがありません。

 

将来的なことを考えると、高齢になったときのメリットは計り知れません。足腰が弱くなっても、車椅子生活になっても、住み慣れた家で暮らし続けることができます。バリアフリー対応も二階建てに比べて格段にしやすく、段差の解消や手すりの設置なども容易です。階段での転倒事故のリスクもなく、安心して長く住み続けられる住まいといえるでしょう。

 

詳しい家事動線の工夫については、以下の記事も参考にしてください。

 

関連記事:家事動線がいい間取りとは?注文住宅を建てる際のポイントを解説

 

家族とのコミュニケーションが育まれる空間設計

平屋では、すべての部屋が同じフロアにあるため、家族がお互いの気配を感じやすくなります。二階建ての家では、子どもが自分の部屋にこもってしまうと、親は子どもの様子がわかりにくくなりますが、平屋なら自然と顔を合わせる機会が増えます。

 

リビングを中心とした間取りにすることで、各部屋へ行くときに必ずリビングを通る動線を作ることができます。これにより、思春期の子どもでも毎日顔を合わせることができ、ちょっとした会話のきっかけが生まれやすくなるでしょう。家族の変化にも気づきやすく、コミュニケーション不足による問題を防ぐ効果も期待できます。

 

小さな子どもがいる家庭では、安全面でも大きなメリットがあります。階段からの転落事故の心配がないだけでなく、どこで遊んでいても親の目が届きやすいため、安心して子育てができます。キッチンで料理をしながらでも、リビングで遊ぶ子どもの様子を見守ることができ、家事と育児の両立もしやすくなるでしょう。

 

構造的に安定しやすく災害に強いという特徴

平屋は建物が低く、上からの荷重が少ないため、構造的に安定しやすいという大きな利点があります。二階建てでは二階部分の重量を一階部分が支える必要がありますが、平屋にはその負担がありません。重心が低いため、地震の揺れに対しても二階建てより安定した挙動を示します。

 

地震の揺れは建物が高いほど増幅されやすく、二階部分は一階部分より大きく揺れる傾向があります。平屋なら揺れの増幅が少なく、家具の転倒や物の落下といった被害も抑えやすいでしょう。構造がシンプルなため、耐震補強もしやすく、より高い耐震性能を確保することも可能です。

 

台風などの強風に対しても、平屋は有利です。建物の高さが低く、屋根面積に対して壁面積が少ないため、風の影響を受けにくい形状となっています。災害時の避難も、階段がないためスムーズに行えます。小さな子どもや高齢者、身体の不自由な方がいる家庭でも、迅速に屋外へ避難できるため、安心感があります。

 

天井高や間取りの自由度が高いというデザイン性

平屋には二階部分がないため、天井の高さを自由に設計できます。屋根の形状を活かして勾配天井にしたり、部分的に天井を高くして開放感を演出したりと、縦方向の空間を最大限に活用できるでしょう。梁を見せるデザインにすることで、木の温もりを感じられる空間にすることも可能です。

 

小屋裏(ロフト)空間の活用も平屋ならではの魅力です。収納スペースとして使うだけでなく、趣味の部屋や書斎、子どもの秘密基地のような遊び場としても活用できます。スキップフロアを設けることで、平面的な広がりに加えて立体的な変化も楽しめる空間になるでしょう。

 

間取りの自由度も高く、L字型、コの字型、ロの字型など、二階建てでは実現が難しい個性的な形状も可能です。中庭を囲むような間取りにすれば、プライバシーを確保しながら開放的な暮らしを実現できます。大開口の窓を設けやすいのも平屋の特徴で、庭との一体感を演出する設計も人気です。

 

関連記事:4LDKのおしゃれな平屋間取りの成功例!広さの目安や失敗しないポイントを解説

 

修繕費や光熱費を抑えやすいという長期的な経済性

平屋は長期的なメンテナンスコストを抑えやすいという経済的なメリットがあります。外壁や屋根の修繕を行う際、二階建てのような大がかりな足場が不要な場合が多く、工事費用を節約できます。高所作業が少ないため、工事期間も短くなり、生活への影響も最小限に抑えられるでしょう。

 

日常的な掃除やメンテナンスも楽に行えます。雨樋の掃除や外壁の汚れ落としなども、脚立程度で対応できることが多く、業者に依頼する頻度を減らせます。窓の掃除も外側から手が届く範囲が多いため、きれいな状態を保ちやすいでしょう。

 

光熱費の面でも優位性があります。ワンフロアで空間がつながっているため、冷暖房の効率が良く、部屋ごとの温度差も生じにくいです。暖かい空気が二階に逃げることもないため、冬場の暖房効率は特に良好です。また、屋根面積が広い平屋は、太陽光パネルを大容量で設置しやすく、創エネルギー住宅としても魅力的です。余った電力を売電したり、蓄電池に貯めて災害時に備えたりすることもできるでしょう。

島根・鳥取で理想の平屋を建てるならトコスホームへ

本記事では平屋のメリット・デメリットを詳しく解説してきました。広い土地が必要、建築費用が割高、水害リスクへの備えが必要など、確かに課題はあります。しかし、それ以上に階段のない快適な暮らし、効率的な動線、家族の絆を深める空間設計、そして長期的な経済性など、平屋には多くの魅力もありあす。

 

理想の平屋を実現するためには、地域の特性を熟知し、デメリットを上手にカバーできる住宅メーカー選びが重要です。山陰地方で平屋を検討されている方には、トコスホームがおすすめです。

 

トコスホームは、山陰地方の気候風土に対応した「山陰スタンダード」という独自の住宅仕様を提供しています。日本海側特有の湿気対策や強い季節風への対応、日照時間が少ない環境でも明るい室内を実現する窓配置など、山陰で快適に暮らすための工夫を標準装備。高気密・高断熱構造により、冬の寒さや夏の暑さにも強く、年間を通じて快適な室内環境を保ちます。

 

平屋のデメリットをしっかりと理解し、それを上回るメリットを最大限に活かした家づくりで、理想の暮らしを実現してみませんか。

関連記事:出雲市でおしゃれな平屋を建てよう!おすすめの人や注意点も解説

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